新しいチャレンジを試みるときに、「なぜそれを始めるのか」という質問をぶつけられることがある。
しかし、この質問に明確に答えられる人は実はそう多くない。
なぜなら、新しいチャレンジには「やってみなければ分からないこと」が多く、ほとんどの場合始める理由は「興味があるから」程度のものだからだ。
特に、10代、20代ともなれば、「友達が始めたから」のように周りに流されて決断をすることも多い(その是非は置いておいて)。
高校生ながら被写体モデルとして活動する莉子さん(@rk02tw)も、モデルを始めた理由は「美容師さんに誘われたから」だと言う。
「意志が弱くて、だいたい流されてます…(笑)」屈託のない笑顔でそう語る莉子さんだが、彼女の中にはモデルとしての“プロ意識“がしっかりと芽生えていた。
莉子
関西を拠点に活動する被写体モデル。高校時代に友人の付き添いで行った美容室で誘いを受け、サロンモデルとして活動をスタート。その後、被写体モデルとしての活動も始め、現在InstgramとTwitterのフォロワー数は2万人を超える。この春から同志社大学に進学予定。
ーモデルの活動はいつから始められたんですか?
去年の6月ぐらいに、被写体じゃなくてサロンモデルを始めて。そのタイミングでインスタ始めたんですけど、そのインスタのアカウントにスカウトが来たのが、被写体モデルを始めた感じです
ーサロンモデルを始めたきっかけは?
友達がネイルをするのに美容院に付き添いに行ったんですよ。その美容室で声をかけられて撮影に行ったのがきっかけです。
ーモデルをすることには抵抗は無かったんですか?
最初は断わりました。そのときは部活もしてて、自己肯定感というか自信もなくて(笑)そこでお断りしたんですけど、その後そのサロンに自分も通い初めることになって。カットとかしてもらってたんですけど、そのときに美容師さんが「写真撮ってインスタにあげてもいいですか?」って言わはって。「いいですよ」って言ってたら「撮影来ませんか?」って言われて、「はい…」って(笑)
ーじゃあ、そこはちょっと流れでみたいな感じですか?(笑)
そうですね(笑)興味はあったんですけど。
ー被写体モデルはインスタのDMで誘われたとおっしゃってましたが、それはすぐに「やります!」って決めたんですか?
いや、最初は「何に使われるんかな?」って思ってちょっと抵抗があったんで、「1週間ぐらい考えます」って言いました。
そしたら、そこから毎日アプローチがいっぱい来て。「被写体ってこんなんですよ」って(笑)それでようやく「一回やってみよう」と思って行ったのがきっかけです。
ーなるほど。初歩的な質問なんですけど、サロンモデルって顔が写らない場合も多いと思うんですけど、どうやって知名度を上げていくんですか?
ほんまに、インスタのアカウントで自分で自分の顔アップして広めるくらいしかやり方がないんで、いろんなサロンのインスタを探して「いいね」したりフォローしたりして周って、自分を広めるぐらいですね。
ーちなみに、部活は何されてたんですか?
部活はラクロスしてました。高校から始めて。
ー始めようと思ったきっかけは何かあったんですか?
なんとなくですね…(笑)私、小中とバスケをしてて、バスケを続けようと思ってたんですけど、そこの高校のラクロス部が強くて、体験に行ってみたらすごい勧誘されて。で、そこで断われずにそのまま入った感じです(笑)
ーけっこう流されてること多くないですか?(笑)
そうなんですよ(笑)意志が弱くて、だいたい流されてます…(笑)けど、部活はめっちゃ充実してて楽しいなって感じでした。
ー部活の練習は毎日ある感じですか?
はい。しかも私、通学が片道2時間かかるんですよ。それがめちゃめちゃしんどくて、精神的にストレスが溜まってて、お母さんに反抗したりしてました(笑)
あと、朝練もあって。学校に着くのは7時くらいなんですけど、2時間かかるからだいたい5時くらいには家出なあかんくて。だから、朝は眠たすぎて、授業はほとんど寝てました(笑)罪悪感はあるんですけどね…(笑)
ー昔のお話も聞きたいんですけど、小学校や中学校ではどんな子どもでしたか?
私すごい変わりもんなんで(笑)小学校の頃から負けず嫌いで目立ちたがり屋で、応援団長したりとかで表に出てる人でした。習い事でバスケをしてて週4であるんですけど、家にバスケットゴール買って毎日してて。
残りの3日間も習い事がお習字と、ピアノと塾で、塾も週4で行ってたんですよ(笑)「習い事星人」みたいな感じで、放課後はもう誰とも遊ばずにバスケかピアノか塾か習字に行って。学校の友達は学校で遊んで、そのあとは『自分の時間』って決めてました。
ーめっちゃメリハリついてますね(笑)
そうなんです(笑)なんか、全然小学生っぽくないというか。将来のことばっか考えてて、普通の小学校生活は送れてないかなとは思います。
ー莉子さんが思う撮影会モデルのやりがいってなんでしょうか?
撮ってもらった写真を見るときは「おおっ!」ってなります(笑)自分の中で「え、これ私じゃないやん」みたいな(笑)背景とか構図とか色みとかで、自分の雰囲気がガラって変わったときに「うわっ!」ってなって、心が生まれ変わったみたいな感じになります。そういう、新鮮な気持ちで嬉しいなって思うときはやりがいを感じますね。
あとは、SNSに凄い力を入れてて。インフルエンス力をもっと付けて、自分の魅力をもっと上げていきたいと思ってます。Twitterやと「いいね」の数が出るじゃないですか。その数が1000とか超えると自己肯定感上がりますね(笑)
ーモデル活動をする前からSNSで自分の発信はしていたんですか?
まったく。ご飯しかあげてなかったです(笑)けど、美容師さんに「SNS始めないと顧客が来ないよ」って言われて。
で、最初はインスタだけやってたんですけど、撮影会に所属していると撮影会の宣伝を毎週自分でしなくちゃいけないんですよ。「この日にこの撮影会に出ます」「この枠とこの枠で、料金はいくらです」って。なので、そういう告知を挙げるためにTwitterも始めました。
ー逆に活動する中でちょっと大変だなと思うことってありますか?
うーん…なんやろ…(笑)私、すごい食べるのが好きなんですけど、きれいにボディメイクしないと綺麗に写らないし、そもそも綺麗なボディラインじゃないと撮りたくないっていう人もいるので、そのために食べるの我慢して運動してっていうのが辛いです(笑)
パーソナルジムに行ってて、そこで体重とか体脂肪とかを管理してもらってるんですけど、そのジムのトレーナーさんも厳しくて。「今週増えたし、このままいくと~キロ超えるなぁ」とか言われて、「あー、今週もサラダチキン食べなあかんな」って(笑)「私はハンバーグが食べたいのに」って思いながらやってます(笑)
ーなるほど(笑)じゃあ、基本的には楽しくやれてるってことですかね?
そうですね、楽しいです。充実しててやりがいもあるし。
ー撮影をするときに莉子さんはどんなことを意識しているんですか?
写真に写るときの表現力とかは自分の中では「まだまだやな」って思ってるんですけど、依頼された方の写真を前の日とかに研究するんですよ。「この人は青の色みを撮るのが上手いな」とか。ロケーションに合わせて衣装とメイクとポージングとかの雰囲気造りを固めていくんですよね。それをすることで、カメラマンさんもイメージを作りやすくなるかなって思ってやってます。
ー衣装とかも自分で用意するんですね。
そうですね。着物とかはお借りしたりするんですけど、私服とかは自分で調達します。衣装代は経費で(笑)
ー最後に、今後の目標についてお伺いしたいです。
そもそも被写体モデルが最終どうなるかは自分でもあんまり分からないんですけど、売れてるモデルさんって自分の魅せ方とかちゃんと分かってるんですよね。自分の芯がハッキリしてるというか、自分を熟知できるぐらい被写体活動を深めたいです。
あとは、大学生になったらどこの雑誌でもいいんですけど、読者モデルをしたくて。ファッションとかメイクとかに興味があるんで。今インスタもインフルエンサーみたいに活動してるんで、その経験を活かして、読者モデルになって雑誌に載るっていう憧れを叶えたいなって思ってます。
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