今回は、ミス中央コンテスト2024エントリーNo.2のオジンソルさんにインタビューしました!
オジンソル(おじんそる)
挫折の末に掴んだ憧れの日本留学
中学まではサッカー、ネットボール、ダンスを掛け持ちし、合気道や水泳にも挑戦するほど運動が好きだったオジンソルさん。大学入学を機に韓国から日本に来た彼女が日本に興味を持ったのは、日本のアニメがきっかけだった。
「友達に『赤髪の白雪姫』というアニメをおすすめしてもらって、見てみたらすごく面白くて。そこから日本のアニメも好きになったんですけど、それ以上に『日本語を勉強したい!』っていう気持ちが強くなって、高校は外国語高校に入学しました」
ちなみに、韓国の外国語高校とはトップクラスの学力を持った学生のみが入れる学校で、外国語が堪能な人材はもちろん、大学の法学部や経営学部に進学するような優秀な人材も多数輩出している。そんな外国語高校で日本語の勉強に打ち込んでいたオジンソルさんだが、高校3年生で大きな挫折を経験する。
「3年生のときに申し込んだ日本への留学プログラムに、2次面接で落ちちゃったんです…」
高校卒業後は日本の大学への留学を考えていたオジンソルさんにとって、この留学プログラムへの参加は欠かせないものだったそうだが、結果的にチャンスには恵まれなかった。さらに、プログラムに落ちたタイミングが3年生だったこともあり、今から日本の大学入試のための勉強は間に合わないと判断。高校卒業後の来日は諦め、一旦は韓国の大学に入ることを決めた。
とはいえ、韓国の大学受験も簡単ではない。試験当日に警察がパトカーやバイクで受験生を会場まで送り届けるぐらい、皆人生をかけて挑んでくる。
「韓国には”スタディカフェ”というスペースがあって、受験生はみんなそこで勉強するんです。私も受験期は朝4時までそこで勉強するのが当たり前でしたね」
サラッと恐ろしいことを口にしているが、それだけで如何に韓国の大学受験が厳しいものであるかはよくわかる。しかし、オジンソルさんは無事に韓国で大学合格を掴み取り、1年間の”仮面浪人”を経て中央大学に合格。念願だった日本留学の夢を叶えた。
中央大学に入学後のオジンソルさんは日本語に加えて英語の勉強にも力を入れており、来年からは海外の大学に留学する予定だという。また、勉強以外でもケーキ屋と韓国料理屋のアルバイトに励んでいる。
「韓国料理は好きなんですけど、日本に来てから食べる機会が減ったので、逆に辛いもの食べられなくなっちゃったんですよね(笑)」
「応援してくれるみなさんに感謝を伝えたい」
そんなオジンソルさんは、なぜミスコンにエントリーを決めたのはなのか。
「中央大学のミスコンは仲のいい先輩が去年のミスターコンに出ていたのをきっかけに知りました。韓国にもミス・コリアという大きなミスコンはあるんですけど、日本のような大学ごとのミスコンはなくて。なので、大学のミスコンってすごく特別な経験だと思って『私も出てみたい』って思いました」
とはいえ、オジンソルさんは人前に立つ活動は未経験。写真撮影でも、表情の作り方やポージングには苦戦した。また、流暢に日本語を話せるとはいえ、漢字や難しい単語の意味はわからないこともある。特に、LIVE配信ではリアルタイムで流れる日本語のコメントにその場で返答しなければならない。
そのため、活動当初は戸惑うことばかりだったという。
しかし、「特別な経験をしたい」と決めていたオジンソルさんは挫けなかった。表情の作り方やポージングを勉強し、日々の撮影で磨きをかけた。また、LIVE配信でも視聴者とたくさん話すことで、貪欲に日本語を覚えていった。
そして、そんな彼女の頑張りを見た視聴者も、コメント内の漢字に読み仮名を振ったり、難しい単語の意味を教えてくれたりと、オジンソルさんと一緒になって配信を盛り上げてくれた。
「配信ではファンのみなさんや友達が親切にしてくれたからどんどん新しい日本語も覚えられましたし、表情の作り方やポージングも少しずつできるようになっていって、ミスコンに出て自分の成長をすごく感じることができました!」
異国の地に来てミスコン活動という未知の経験に挑戦しているオジンソルさん。そんな彼女にとって、ファンや友達の存在はミスコン活動における大きな心の支えであり、かけがえのないものになった。
そして、ファイナルの舞台ではそんなファンや応援してくれた友達に感謝の気持ちを伝えたいと考えているという。
「私がここまで頑張ってこれたのは、応援してくれたファンの方や友達のおかげです。なので、最後は自分の言葉で感謝を伝えたいです」
取材・文:ワダハルキ