「自分の得意なことで生きていきたい」就活・合コンのネタツイ職人が3足の草鞋を履く理由【インフルエンサー|りかちゃ】

今回は、就活・恋愛・合コンインフルエンサーのりかちゃさんにインタビューしました!

りかちゃ

りかちゃ

現役OLとして働きながら、就活・恋愛・合コンの発信を行うインフルエンサー。9月には自信がプロデューサーを務めるアイドルがデビューする予定。



SNS発信のきっかけは“憂さ晴らし”

── SNSでの発信を始められたきっかけを教えてください。

りかちゃさん:一番最初に始めたのがXなんですけど、Xは就活の憂さ晴らしで始めました。

Xって就活アカウントを開設して情報収集をするっていう文化があるんですけど、私も就活生時代に情報収集のためにアカウントを作って、情報を集めたり他の就活アカウントと交流したりしていました。

けど、就活ってストレスが溜まるじゃないですか?(笑)。なので、ストレス解消のためにネタツイを投稿するようになっていったのが、発信活動のスタートでしたね。

── まさかの就活系のネタツイ発信がスタートだったんですね(笑)。

りかちゃさん:はい。自分自身が就活生ということもあって、ネタには困らなかったですね。

── 過去に伸びた投稿などはあったんでしょうか?

りかちゃさん:「ESで『貴社』を『貴様』って書いて出して死ぬw」っていうポストは、数千万インプレッションが出るくらいかなりバズって、ネットニュースで取り上げられたりしましたね。

── (笑)。それは実話なんですか?

りかちゃさん:一応実話です(笑)。



合コン相手は“持ち寄り”で

── 現在は恋愛や合コンの発信もされていると思うんですが、特に合コンの発信は珍しいと思いました。そもそも合コンが好きということなんでしょうか?

りかちゃさん:合コンって、だいたいお互いの知り合いを連れていくじゃないですか。そうすると、私自身もいろんな人と知り合えるけど、私の友達も交流の幅が広がるんですね。

なので、合コンそのものというよりは、知り合いと知り合いを繋いで人の輪を広げていくことが好き、という感じですね。

── 確かに、恋愛目的じゃなくても合コンって楽しいですよね。

りかちゃ

りかちゃさん:はい。実際に、私がインフルエンサーとしてイベントに参加することになったときも、以前合コンで知り合った人が準備を手伝ったりしてくれたこともありました。

あとは、大学時代に合コンした方が今の会社の同期になったりもしましたね。

── それはすごいですね。今も合コンは積極的に参加されているんでしょうか?

りかちゃさん:最近は全然てすね。最盛期は週1〜2でやってたんですけど、当時は新卒の4月とかで暇だったので(笑)。

── ちなみに、合コン相手はどうやって見つけられているんでしょうか?

りかちゃさん:気持ち悪いと思うんですけど、一緒によく合コンに行く女友達と交代制でアテンドしてたんです。「私はメーカーの男連れてくるから、商社の男連れてきて」みたいな(笑)。

── それはすごいですね(笑)。合コンのなかで印象に残っている回はありますか?

りかちゃさん:電通とした合コンはすごかったですね。「何時から何時まではここで何する」みたいに、めちゃくちゃプランニングがしっかりしてました。

昼から遊んだんですけど、お昼ご飯を食べたら下に車が用意されていて、「今から神奈川の海に行ってドライブします」って。で、ドライブ終わって東京に帰ってきたら「焼肉予約しているから」みたいな。

── 仕事できすぎて怖いです…(笑)。

りかちゃさん:ですよね(笑)。あとは、サントリーとの合コンでは、とにかくやたら酒飲んでて「体育会系だなぁ」って思ってました。

あと、三菱商事はチャラかったですね。

── チャラいというのは、話し方とか飲み方とかですか?

りかちゃさん:「持ち帰りたいんだろうな」って誰が見てもわかるぐらい、ガツガツで(笑)。

「やっぱり、仕事できるのと性欲は比例するんだな」って思いました。

── (笑)。



何をやっても「そこそこ」な中高時代

── 受験や学歴についての発信も少しされていると思うんですが、それは就活と同じく大学受験を頑張ったからなんでしょうか?

りかちゃさん:そうですね。私、大学は明治大学なんですけど、1年浪人して入ったんです。

けど、現役の時はMARCHはおろか日東駒専も受かるか怪しいぐらいの学力だったので、自分で言うのもあれですが、けっこう逆転合格を果たしたんじゃないかなと。

── 確かにそうですね。学生時代の経験についても伺いたいんですが、中高時代はどんな学生だったんでしょうか?

りかちゃさん:中高時代は得意なことが何もなくて、何をやっても「そこそこ」でしたね。勉強も得意じゃなかったですし。

元々絵が好きで芸術系の学校にも行っていたんですけど、そこでも成績はワースト10ぐらい。ダンスもやっていたんですけど、一番下手でした。

本当に、自分の胸を張って「これが得意だ」と言えることが全然なくて、それをずっと模索していた日々でしたね。

──「得意なこと」が見つからない、というのは辛い経験だったかと思います。

りかちゃさん:そうですね。けど、だからこそ大学浪人した時は「頑張ろう」と思えましたし、例えば今の発信活動も「何か自分で得意なことを見つけたい」という思いがあったからこそ、できているのかなと思います。

中高時代にあった、そういう葛藤みたいなものが、今の自分につながっているのかなとは感じますね。



アイドルプロデュースという新たな挑戦

── 現在はインフルエンサーとしての発信活動に加えて、アイドルグループのプロデュースもされているとのことですが、これはどういった経緯で始められたんでしょうか?

りかちゃ

りかちゃさん:元々、私がアイドルがすごく好きなんですけど、それとは別に去年の年末くらいに「自分の幸せとは何か」をすごく考えた時期があったんです。

一時期は、いい大学に入るとか、いい就職先につくとか、お金を稼ぐことなのかなと思っていたんですけど、そうじゃないな、と強く思うようになって。「お金になる・ならない」よりは、自分のこれまでの経験や、自分の「好き」を強く活かせることをもっとやりたいな、と思ったのがきっかけです。

── アイドルグループのプロデュースというのは、具体的にどういったものになるのでしょうか?

りかちゃさん:セルフプロデュースでアイドルグループを作ろう、というのがありまして。今、まさに作っている最中です。SNSの発信よりも正直全然大変です(笑)。

── OL兼インフルエンサー兼アイドルプロデューサーということですね。相当なエネルギーが必要ではないですか?

りかちゃさん:そうですね。でも、グループのメンバーも私も、ほとんどがOLだったり学生だったりするんです。

学業や仕事といった「私生活」があって、その副業としてアイドル活動をする、というのがコンセプトなんですけど、アイドルを応援してくれるファンの方って基本的には社会人として働いている方が多いじゃないですか。

両立することをメインにしているので、アイドル一本じゃないからこそ分かる気持ちだったり、仕事終わりの月曜日とかの辛さも、きっと共感できると思っていて。

だからこそ、ライブの瞬間だけは一緒に楽しく盛り上がれる、というのをコンセプトに、ファンの方と一緒に楽しみたいという思いで作っています。

── まさに「副業アイドル」という感じですね。ちなみに、楽曲はご自身で作られてるんでしょうか?

りかちゃさん:外注しているものもありますが、自分で作っているものもあります。音楽に関しては素人なので、スクールに通ったり有名なプロデューサーさんにアポを取ったりして、必死に勉強中です。

── 行動力がすごいですね! そういえば「iLiFE!のオーディションに参加した」というりかちゃさんのポストも見たんですが、あれもアイドル好きだからですか?

りかちゃさん:そうですね。アイドルプロデュースをするにあたって、「オーディション番組にはどんな子が出ているんだろう?」っていうことを知りたくて出てみました。



自分が「得意」と思えることを仕事に

── 本当にいろいろなことに挑戦されていると思いますが、今後の展望などはありますか?

りかちゃさん:これからは、自分が心から「楽しい」と思えること、そして自分が「得意だ」と思えることにもっと注力していきたいです。今までは得意なことや好きなことを見つけるのが難しかったんですが、これからは得意なこと見つけて、それを仕事として確立していけたらなと思っています。

──今、実際にやられている活動も、ご自身の「好きなこと」に繋がっていると感じられますか?

りかちゃさん:そう感じています。死ぬときに、「あのとき、アイドルプロデュースをやってよかったな」と思えるような、後悔のない生き方をしたいです。死ぬまでに「やり残した」と思えるようなことを、一つでも多くやりたいなと思っています。

──アイドルグループとしての目標は何かあるのでしょうか?

りかちゃさん:グループとしての目標はTIFへの出演です。個人としては、プロデュースすることがすごく好きなので、将来的に、今いるグループだけでなく、いくつかのグループを複数展開できたらな、と思っています。

プロデュース業の方にもっと力を入れていきたいですね。

りかちゃ

取材・文・撮影:ワダハルキ

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