今回は、ミス実践コンテスト2024準グランプリの大後千菜美さんにインタビューしました!
大後千菜美(おおごちなみ)

ミス実践コンテスト2024準グランプリ。文学部英文学科3年。
いじめを克服するためにミスコン挑戦
── 実際にミスコンに出てみていかがでしたか?
大後さん: 一番は、「出てよかったな」って思っています。
私は中学3年の終わりから高校1年にかけてコロナが流行して、高校生活が潰れちゃったんですよ。修学旅行も行けなかったし、キラキラした高校生を思い描いていたのにそれがなくなっちゃって。大学ではキラキラした大学生になりたいなと思ってたんですけど、「自分が思っているような大学生じゃない」って感じていて。
そんなときに広告研究部に所属している友達から「ちーちゃん、ミスコン出なよ!」って言われて、「いいきっかけになるかな」と思って出てみたんです。
── どういうところが「出てよかったな」と思いましたか?
大後さん:イメージしていたキラキラした大学生になれたのもありますけど、元々自分に自信がなかったので、自分に自信を持てるようになったのが良かったですね。
── 自分に自信がなかったんですか?
大後さん: はい。ちょっと言いにくいんですけど中学校の時にいじめられていて、それが理由で引っ込み思案になっていたんです。
元々ダンスをやっていたので「表に出る仕事をしてみたい」とは思っていたんですけど、どうしても「人の目が怖い」とか「自分は表に出られるような人間じゃない」と思って、一歩踏み出せなかったんです。
── それはつらい経験でしたね。

大後さん: かなり辛かったですね。
実は中学生のときにはTWICEさんのライブでJYPの関係者の方にスカウトされて、韓国の事務所に入るか悩んだこともあったんですけど、結局自分に自信がなかったので断ってしまって。
高校でも、文化祭でダンスを披露することさえできなかったです。「あの子、私の悪口言ってるんじゃないかな」って、あることないこと考えちゃって。とにかく自分に自信がなかったですね。
── そこからミスコン出場を決めるまでは、かなりの葛藤があったのではないでしょうか?
大後さん: かなり悩みました。地元の知り合いがいない大学に来ていたので、ほとんど私のことは知らないだろうけど、やっぱりミスコンでSNS活動すると知られる可能性もあるじゃないですか。なので、「SNSを見たら冷やかされるかも」って思ったり。
そういうこともあって、ミスコン出場はすごく悩んだんですけど、私のなかで「出ない選択肢はない」とも思っていました。やっぱり心の中では「変わりたい」「このままじゃダメだ」と思っていたので。
── ミスコンに出て自分に自信を持てるようになったのは本当によかったですね。
大後さん: 本当に思います。今でも地元で、当時いじめてきた友達と鉢合わせることがあるんですよ。そうすると、「え?(笑)」「なにしてんの?(笑)」みたいなことを言われるんですけど、まったく気にしなくなりましたね(笑)。
ミスコン後にMBTIが真逆に
── 逆にミスコンに出て大変だったことはありますか?
大後さん: ミスコンって数字がついて回る世界じゃないですか。SNSのフォロワーだったり、配信中のポイント数だったり。
なんですけど、ミスコン活動中の私のインスタのフォロワーがファイナリストのなかで一番少なかったんですよ。「こんな状況でたくさんの人に投票してもらえるのかな?」って、気持ちがすごく落ちちゃって。「どうすればいいかな?」って、LIVE配信中にファンの人に相談しちゃったんです。
── ミスコン中だと、どうしても数字は無視できないですもんね。

大後さん:はい。けど、ファンの人は「ちーちゃんのままでいいよ」「そのままいてくれた方が僕たちは嬉しいよ」って言ってくれたのがすごく嬉しくて。辛かったけど、それは一番良い思い出ですね。
あとは、グランプリを獲った子にファイナルが終わってから「ありがとう」って長文のメッセージを送ったんですけど、そしたら「実はちーちゃんのことライバルだと思っていたよ」って言ってくれて。フォロワー数だと圧倒的に差があったので、まさか自分のことをライバル視してくれてるとは思わなかったので、それも嬉しかったです。
── ミスコンに出てから、自分のなかで何か変わったと感じることはありますか?
大後さん: これまでの人生では自分の世界だけで生きてたので、ミスコンに出てから「いろんな人がいるんだな」って知りました。
例えば、ミスコン期間中はアイドル好きな方が応援してくれたりしていたんですけど、アイドル好きな方ってそのコミュニティにも私のことを広めてくれるんですよ。「みんなで投票したよ」とかも言ってくれたりして。
単純に「そんなことあるんだ」って驚きましたね。
── そんなことあるんですね(笑)。
大後さん: はい(笑)。なので、前より落ち着いて物事を見れるようになったかもしれません。
あとは、MBTIも180度かわりましたね。元々計画性ない性格だったんですけど、ミスコン始まってからは計画性のあるMBTIに変わってて。なので、「時間厳守」って言われたら絶対に遅れないようになりましたね。
今日は遅れちゃったんですけど…(苦笑)。
── めっちゃ今突っ込もうと思ってたんですけど、自分から言っていただいてありがとうございます(笑)。
大後さん: 本当にすいませんでした!!
── いやいや!こちらこそ、わかりづらい場所ですいません。
大後さん: 今後はもっと余裕持って動くようにします…。
で、何の話でしたっけ…?(笑)
── ミスコンに出て変わったところですね(笑)。

大後さん: あ、そうでした!
あとは、自分に期待してくれている人たちがこんなにいるんだなって気づけたことですね。
ミスコンに出る前は家族や友達以外で自分のことを応援してくれる人なんていなかったので、そういう人たちの存在を見ると、「期待に応えたい」「頑張りたい」って考えられるようになりましたね。
「女の子に憧れてもらえるような女の子に」
── 今は何かアルバイトはされているんですか?
大後さん: バイトは今はしていなくて、カラコンの会社でインターンをしています。
── カラコンの会社のインターンって珍しいですね。
大後さん: そうですね。元々その会社がミスコンに協賛をしてくださっていたんですけど、その縁で入社を決めました。
── 具体的にはどんなことをされているのでしょうか?
大後さん: 主に企画のお仕事なんですけど、「こんなパッケージがいいんじゃないですか」って提案することが多いですね。
あとは、動画撮影をしてSNS運用もしています。
── かなり本格的なインターンですね。
大後さん: そうですね。実際に私が企画に携わったカラコンが大手カラコンインターネット通販サイトに売られていて、良いクチコミを見ると嬉しくなりますね。
── 最後に今後の夢や目標があればお聞かせください。
大後さん: 就活はまだ本格的に始めていないんですけど、今のインターン先の仕事がすごく楽しいので、今はインターン先に就職できたらいいなと思っています。
あとは、Instagramは就職後も続けたいと思っているので、そういったインフルエンサー業、タレント業にも機会があればチャレンジしたいですね。特に美容が好きなので美容系の発信を頑張って、益若つばささんみたいな女の子に憧れてもらえるような女の子になりたいです。

取材・文・撮影:ワダハルキ