「モデルとして活動を続ける難しさとは?」
この質問には定まった解はない。10人が10通りの答えを持っている。しかし、その中でも「若さ」は一つ大きなテーマではなかろうか。
有名になれる人はほんの一握り。大抵は長い下積みを経験して、ようやく芽が出るかどうかといったところだ。しかし、歳を重ねるにつれて、モデルとしての需要はどんどん下がっていく。
モデル以外のアイドルやタレントも例外ではなく、「女性」として活動するうえで「年齢」は避けては通れない「壁」となる。
しかし、撮影会モデルとして活躍する傍ら、「ふしだらプロデューサー」として活動する黒井るく(@KURORUK_HEARTS)さんは、この問題に自分なりの「解」を見出していた。
黒井るく
撮影会モデル兼イベントプロデューサー。女子美術大学を卒業後、会社員を経てモデル活動をスタート。「ふしだら」を活動のテーマとし、モデル業と並行して、主催する撮影会「コケティッシュ企画」の運営やバーでのイベント運営等を行う。
ー黒井さんの現在の活動について、詳しく教えてください。
「ふしだら」をテーマに活動するモデルをメインでやらせてもらってます。具体的には、撮影会の被写体モデルですね。大きな夢として「ふしだらなプロデューサー」になりたいっていうのがあって、その一環で、「コケティッシュ企画」っていう撮影会とかバーのイベント運営、写真集作ったりもしてます。
ーかなりいろいろな活動をされているんですね。
そうですね。時間かかるので両立が難しいっていうのはありますけど(笑)
ー確かに(笑)ちなみに、黒井さんがおっしゃる「ふしだら」とは、どういうものなんでしょうか?
「ふしだら」は私がモデルをやるときによく言うエッセンスで、女性らしさとか、「セクシーなんだけど品がある」とか、フェティッシュっていう意味合いで使ってます。
けど、ふしだらって広義的な言葉なので「ふしだらなモデルさんとはこういうものです」というよりは、ちょっとエッセンス的な感じでいろんなモデルさんに取り入れてもらいたいなと思ってます。イメージとしては海外のバーレスクに近いですね。
ーその「ふしだら」をご自身の活動に取り入れるようになったきっかけはあるのでしょうか?
「年齢を活かしたブランディング」をしたくないんですよ。実は私はずっとこの活動をしてた訳ではなくて、大学を卒業後は新卒で会社員をしてました。
で、そこから会社を辞めてモデル活動をスタートさせたんですけど、周りと比べて活動を始めたのがけっこう遅かったんですよね。
例えば、芸能人とかアイドルとか、人気が出るときは何かしらの理由ってありますよね? かわいいとかフレッシュとか若さとか。けど、自分がモデルを始めるときにその要素が自分にはあんまり活かせないなって思って。
そこで、「自分の強みって何かないかな」って考えたときに、「ふしだら」をテーマとすることを考えました。
ーそこでなぜ「ふしだら」をテーマにしたのでしょうか?
歌舞伎町のキャバクラって、めちゃくちゃ人気じゃないですか。たくさんお金動いてるんですけど、意外と地方のスナックとかでも売上凄くてコアファンが付いてるお店ってあるんですよ。
じゃあ、その人たちが何を売りにしてるんだろうって考えたときに、若さではなく、「色気」や「教養」だと思って。
で、その感じをモデル側で出せないかなって考えたのが「ふしだら」だったんですよね(笑)何年も続けていってもブレずにできるテーマだなって。