今回は、ミスターキャンパス関西学院2024エントリーNo.4の西田衆哉さんにインタビューしました!
西田衆哉(にしだしゅうや)
バレーボールに捧げた青春
小学生時代から高校卒業までバレーボールを続けていたという西田さん。小学生時代にはプロバレーボールチームのスクールに入るほど、真剣にバレーに打ち込んでいた。
「バレーはめっちゃ好きで、小学生時代はずっとバレーをしてましたね」
中学でも西田さんはスクールでバレーを続けるつもりだったが、両親の反対に遭い、中学、高校では部活でバレーを続けることにした。
「両親から『お前、スポーツばっかりして勉強全然せえへんから、勉強しろ!』って言われて。僕も抵抗したんですけど『賢い学校に入って勉強しないとバレーボールは続けさせない』って言われちゃったので、仕方なく勉強してました(笑)」
結果的には、いわゆる“バレー弱小校”に入学した西田さんだったが、持ち前の明るい性格と行動力で少しずつチームを強くしていき、最終的には大阪府の高校バレー大会でチームの1部昇格を掴み取り、自身も大阪府選抜に選ばれるなど、確かな結果を残した。
「レベルの高い環境ではプレーできなかったんですけど、みんなと一緒に頑張って強豪校に勝てたときはめちゃくちゃ嬉しかったですし、何ものにも代えがたい達成感がありましたね」
両親との衝突でバレーを断念
大学進学後も部活でバレーボールを続けるつもりだった西田さんだったが、ここでまたしても両親と衝突した。
「両親が自営業をやっているので、『大学を卒業したら跡を継いでほしい』って言ってきたんです。僕は小さい頃から『跡は継がない』って言ってたんですけど、それでまた親と揉めてしまって…。
結果的に大学でバレー部に入ることは許してもらえず、仕方なくバレーは諦めました」
中学、高校、大学と、ことあるごとに両親と衝突してきた西田さんだったが、その背景には家業を継ぐことへの反発が大きく影響していた。
しかしながら、西田さんのなかには家業を継ぎたくない理由があった。
「小学生のときに、たまたま親が取引先の人と話をしている馬面を見てしまって。そのときに、お世辞を言ったり愛想笑いをしている親の姿を見て『なんで本心でしゃべらんねやろ?』って疑問を持ったんです。
今なら親の行動は社会人として普通のことで、むしろ大切なことだっていうのはわかるんですけど、当時はどうしても受け入れられなくて。そのときのマイナスな印象がずっと心のなかにあるんですよね」
頭では両親の仕事の凄さや大変さを理解はしている。しかし、幼いころに抱いたマイナスなイメージは、西田さんの中でぬぐい切ることはできなかった。
自分を変えるためにミスターコンに
バレー部への入部を諦めざるを得なくなった西田さんは、まったく別の世界に飛び込もうと、アウトドアサークルに入会した。2回生となった現在はサークルの会長を務めるなど、精力的に活動している。
しかし、小、中、高とバレー部で味わったような達成感はそこにはなかった。
「なにか、自分を変えられるようなことをしないと」
そのタイミングで西田さんの目に留まったのが関学のミスターコンだった。
「一昨年のファイナリストの池田フランシス光希さんと知り合いだったので、最初は池田さんに『ミスターコン出てみたら?』って言ってもらったのがきっかけでした。
正直、人前に立つことは興味なかったんですけど、大学生活で他に熱中できていることもなかったので、『とりあえず出してみよ。落ちてもしゃあないよな』ぐらいのノリで応募しました」
勢いで応募した西田さんだったが、結果的には審査を通過してファイナリストとなった。とはいえ、西田さん自身はまさか本当に通るとは思っておらず、最初は活動自体に少し抵抗もあったという。
「僕、めちゃくちゃ緊張するタイプなので、最初は『人前に立つなんて、絶対に無理!』ぐらいな感じでした(笑)」
しかし、LIVE配信では中間順位でミスター関学1位を取ったり、8月のお台場冒険王や10月の関関同立フェスに出演したりと、少しづつ人前に立つことへの耐性もついていった。
そして、西田さんのなかでのある一つの目標がミスターコン活動の原動力になっているという。
「やっぱり一般的に『ミスコン・ミスターコンと言えば青学や慶應』みたいなイメージは強くて、関東と関西じゃコンテストの知名度に差があるなって、活動を始めてから感じることが多くて。
なので、僕個人としては『打倒、関東!』を目標に活動している節はありますね(笑)」
「自分なりの強さ」を身につけたい
勢いでミスターコンに出場した西田さんだったが、自身の将来に関しては冷静に見つめていた。
「僕は正直、ミスターコンをきっかけに芸能人やインフルエンサーを目指したいわけではなくて、ミスターコンを通じて自分なりの強さを身につけたいという気持ちが強いです」
西田さんのなかでも“強さ”の定義は、まだはっきりしていない。しかし、“お金を稼ぐこと”は一つのキーワードだという。
「両親のおかげで、僕自身は裕福な家庭で育ててもらったと思ってます。それなのに僕が将来、奥さんや子どもにお金で不自由な思いをさせるのは絶対に違うと思っているんです。なので、将来はしっかりとお金を稼げるような仕事に就くつもりです」
そしてその言葉通り、西田さんは自身の将来のための行動をすでに始めている。
「就活の勉強は1回生のころから続けていて、今は商社を目指しています。狙っている会社もあるので、OB訪問をしたり、内定を取った先輩に話を聞きに行ったり、とにかく行動することは心がけてますね」
持ち前の行動力でミスターコンと就活に挑む西田さん。その成長はどこまでも続いていくことだろう。
取材・文:ワダハルキ
撮影:けんを