木内万璃

「あ、受かっちゃった」おちゃらけ男子が本気で目指すグランプリへの想い【木内万璃|ミスター青山コンテスト2024】

今回は、ミスター青山コンテスト2024エントリーNo.3の木内万璃さんにインタビューしました!

木内万璃(きうちばんり)

木内万璃

ミスター青山コンテスト2024エントリーNo.3。社会情報学部社会情報学科3年。

ケガで失った夢

「昔からみんなの前でおちゃらけたり人を笑わせるのが好きだった」という木内さんは、小学生時代から高校卒業まで約10年間、陸上の長距離種目に打ち込んでいた。

「通ってた小学校に部活があったんですけど、文化部と陸上部しかなかったんですよ。『陸上やりたい』って思ってたわけではなかったんですけど、運動は好きだったんでとりあえず陸上部に入りました」

なんとなくで入った陸上部だったが、大会で予想以上に良い結果を残せたことで、そのまま中学、高校でも陸上を続けることを決めた。

「高校ではあんまり伸びなかったんですけど、小、中では県大会でメダル取ったりしてました」

陸上に真摯に取り組んでいた木内さんは大学でも陸上を続けようと、駅伝の名門である青学を第一志望にしていた。しかし、結果的にその夢は叶わなかった。

木内万璃

「高校3年で脚の靭帯を切っちゃって…。競技を続けるのが難しくなったんです」

10年間続けていた陸上を諦めなければならなくなった木内さんの悔しさは、察するに余りある。そこから気持ちを切り替えるのも容易ではなかっただろう。

「自分は走れなくなったんですけど、やっぱり少しでも近くで青学の駅伝を見たいなっていう気持ちはありました」

走ることはできないが、憧れの青学の駅伝部を近くで見続けたい。その想いを持って、最終的に木内さんは勉強で青学合格を勝ち取った。

刺激のない大学生活

憧れの青学に合格した木内さんは、駅伝部が活動する相模原キャンパスに籍を置き、駅伝部の活動を追いながらも、バイトやサークル活動を満喫。もともと目立ちたがり屋で、グループの輪の中心にいるような性格だった木内さんにとって、”人生の夏休み”とも言える大学生活は最高の時間だった。

しかし、2年、3年と学年が上がるにつれて、そんな大学生活に物足りなさを覚えるようになっていった。

「ずっと、バイトある日はバイトして、友達と遊ぶ日は遊んで、みたいな生活をしてて。陸上やってたときと比べると『自分、全然頑張れてないな』『ぼーっと生きてんな』って」

木内万璃

とはいえ、3年生で急に何か新しいことを始めることは簡単ではない。なにもできないまま過ごしていた木内さんは、友達からの一言で大きな決断を下す。

「ミスコン出たら、面白いんじゃね?」

「グランプリ取れなかったらマジで悔しい」

友達の一言がきっかけで、木内さんはミスター青山に応募した。

「何かやりたいって気持ちもありましたけど、ほとんどはノリと勢いですね」

友達の軽い一言がきっかけで応募したこともあり、「絶対通らねぇだろ」と思っていた木内さんだったが、気がつけば選考を通過して、6人のファイナリストの1人に選ばれることとなった。

「本当に通ると思ってなかったので、『おー、受かっちゃったよ…』って感じでした」

そして、本格的にファイナリストとしての活動がスタートしたわけだが、最初は慣れないSNSやLIVE配信には大いに苦しめられたという。

「SNSも友達と繋がってるアカウントぐらいしかやってなかったので何を発信すればいいか全然わかんなかったですし、配信はなおさらでした」

特に、LIVE配信をやっているとユーザーからさまざまなコメントが届くのだが、中には誹謗中傷とも取れるアンチコメントもある。明るく目立ちたがり屋な性格の木内さんだが、実は繊細な部分も持ち合わせており、アンチコメントに対する耐性はあまりないという。

木内万璃

そんな木内さんにとって、LIVE配信はかなりの不安要素でもあったそうだが、そこを切り抜ける助けになったのが、ミスターコン出場を勧めてくれた友達だった。

「友達がみんな配信見てくれてて、アンチコメントした人に『やめてください』ってフォローしてくれてたんです。それはめちゃくちゃ心強かったですね」

ノリで出場を勧めた友達が、今では木内さんの一番の味方になってくれている。そのことは木内さんのミスターコンに対する意識を大きく変えた。

「最初は本当に『あ、受かっちゃったよ』ぐらいの気持ちでしかなかったんですけど、今では『これ、グランプリ取れなかったらマジで悔しいな』って思ってます。なので、他のミスターに比べたら足りない部分も多いかもしれないんですけど、絶対にグランプリ取ります」

陸上を辞めてから消えていた木内さんの心の炎が、今再び燃えはじめた。

木内万璃

取材・文:ワダハルキ

撮影:けんを

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