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「小学生のときからハマっていた」筋金入りの“ミスコンオタク”が“ミスコン出場者”になった話【川野ほのか|ミスキャンパス同志社2023】

川野ほのか

高校生・大学生にとって憧れの舞台でもある、ミスコン。

その華やかでキラキラした瞬間を見た者の大半は「すごい」「素敵」と、称賛の言葉を口にするだろう。中には「私もこんな舞台で輝いてみたい」とミスコンへの憧れを口にする者もいるかもしれない。

しかし、そこから「実際に出てみよう」と決断し、行動に移す者はほとんどいない。

ミスキャンパス同志社2023ファイナリストの川野ほのか(かわのほのか)さんも、最初はただのミスコンファン、いや、“ミスコンオタク”だった。

“ミスコンオタク”であった彼女は、なぜミスコンに出場する決断をしたのか。そして、実際に感じたミスコンの理想と現実のギャップについて、話を聞いた。

川野ほのか(かわのほのか)

川野ほのか

ミスキャンパス同志社2023エントリーNo.5。文学部哲学科4年。高校時代から全国の大学のミスコンを見て「推し」を探してきた、自他ともに認める“ミスコンオタク”。

“ミスコンオタク”だった高校時代

“ミスコンオタク”の川野さんがミスコンにハマったきっかけは、小学生時代。

小学生の頃から『大学にはミスコンっていうイベントがあるんだよ』って母から教えてもらってました

なぜ娘にミスコンの話をしたのか、その真意は不明だが、そんな母の言葉をきっかけに、川野さんは高校時代には全国のミスコン出場者をチェックし、自分の「推し」を見つけるほど立派な“ミスコンオタク”に成長した。

川野ほのか

そんな“推し活”に精を出していた川野さんだったが、いつの頃からか、彼女の中でミスコン出場者は「推して楽しむもの」ではなく「憧れの対象」に変わっていった。そして、次第に「自分もあんなふうに、キラキラした舞台に立ちたい」と思うようになっていったと言う。

しかし、人前で話すことが苦手だったこともあり、実際に挑戦するまでには至らず。同志社大学進学後も、高校時代と変わらず、一人の“ミスコンオタク”であり続けた。

そんな彼女の心を動かしたのが、所属している煎茶道サークルのメンバーだった。

「サークルには、同志社の中でも特に美意識が高い子がめちゃくちゃ集まっていて、中には実際にミスコンに出た子もいました。なので、私の中でのミスコンが、徐々に今までより身近なものになっていったんです

川野ほのか

そして、大学生活最後の年に、川野さんは念願のミスコン出場を決めた。

メンタルがジェットコースターに

長年のミスコンへの憧れから出場を決めた川野さんだったが、「最初の1、2ヶ月ぐらいは、メンタルはジェットコースターでした(笑)」と語るように、活動当初はミスコンの洗礼を浴びることになる。

ミスコンでは候補者はSNSを通して、自分が輝いている姿を思い思いに発信する。その面だけを切り取って見れば、「ミスコン=キラキラした世界」と思われるだろう。

しかし、現実は違う。

元々、過去にミスコンに出てた友達に『思ってるよりだいぶしんどいと思う』って言われてたんですけど、その通りでしたね…

インフルエンサーでもない限り、普通の大学生にとって、定期的なSNS更新や数多くの人とのやりとりは、時に大きな負担となり得る。

実際に、ミスコンと日常生活のバランスが保てなくなり、活動を辞退する候補者も過去にはいた。

川野ほのか

「私、SNSの投稿はけっこう考えるタイプで。写真を撮っても、3ヶ月後ぐらいに時差で投稿することもあるぐらいでした。けど、ミスコンでは、写真を撮ったらすぐにアップしなきゃいけないので、自分の納得のいく投稿ができないことも多くて…。なので、最初はSNSの使い方にギャップがありました

加えて、ミスコンファイナリストは、その一挙手一投足に注目が集まりやすい。

「投稿の反応をすごく気にしちゃって…。『みんなにどう思われるんだろう…』って活動当初はずっと考えていましたね」

応援してくれる人のために

しかし、活動を続けていくにつれ、川野さんの心境にも変化が訪れはじめていた。

「最近はイベントで、自分のことを応援してくれるファンの方々とお会いする機会が増えてきたんですけど、ファンの方々と直接会うと『もっと頑張らなきゃ』ってめちゃくちゃやる気出てくるんですよね

当たり前だが、家族以外で自分のことを熱烈に応援してくれる人など、そうそういない。

しかし、ミスコンでは家族以外にもたくさんの人が自分のことを応援してくれる。

そんな彼ら・彼女らの声援は、川野さんの心に火をつけた。

川野ほのか

「応援してくれる人の期待に応えたい」「もっと頑張りたい」

苦手だったSNSの更新も少しづつできるようになり、“ミスコンオタク”から“ミスコンファイナリスト”への道を一歩ずつ歩みはじめていった。

「やりたいことをやりながら働きたい」

現在4年生の川野さん。卒業後は商社に就職が決まっている。

当初はアナウンサーや芸能関係の仕事にも興味を持っていたそうだが、自己分析をして「自分は違うな」と判断し、方向転換をして就活に取り組んだそう。

しかし、彼女は表舞台での活動を諦めたわけではない。

「OLをしながら雑誌のモデルをしている方ってけっこう多くて、特に商社で務めている方に多いんですよ。なので、今はその働き方を目指してます」

自分の中の理想像は、「やわらかくも芯のある女性」。

「やりたいことをやりながら働きたいんです」

笑顔でそう語る彼女の中には、“ミスコンオタク”川野ほのかはもはや存在しない。

彼女の中にいたのは、悩み苦しみながらも、自分の目標に向かってひたむきに努力する、“ミスコンファイナリスト”川野ほのかそのものであった。

川野ほのか

取材・文:和田遥樹

撮影:けんを

【同志社大学】「ミスキャンパス同志社2023」ファイナリストが発表