今回は、ミス東大2025ファイナリストの趙子易さんにインタビューしました!
趙 子易(ちょう しえき)

ミス東大2025エントリーNo.1。工学部機械情報工学科3年。
中国人留学生としてミスコンに挑戦
── 今回、なぜミスコンに出てみようと思われたんですか?
趙さん:ミスコンの存在は日本の大学に入って初めて知りました。中国にはそもそもミスコンが存在しないので、ミス東大のことを知ったときにちょっと興味があったんです。
あとは、中国人留学生として出場する人ってなかなかいないと思ったので、「じゃあ自分が挑戦してみようかな」と半分勢いで応募しました。
── 中国には大学ミスコンの文化がないんですね。
趙さん:そうですね。学校のなかで「この子が一番かわいいよね」みたいな話は裏で勝手にされると思うんですけど、コンテストにはならないんです。
── 実際にミスコン活動をしてみていかがですか?
趙さん:新しい人とたくさん知り合えるのがすごく楽しいです。でも、活動自体は予想以上に大変な部分もありました。
── どういった部分が大変だと感じますか?

趙さん:SNSの毎日投稿やLIVE配信ですね。義務ではないにしても、「毎日やらないといけない」というプレッシャーがあるのが大変ですね。
英語よりも日本が得意!?
── 趙さんは日本語がとてもお上手ですが、勉強を始めてどのくらいなのでしょうか?
趙さん:高校1年生のときから勉強しているので、だいたい6年ぐらいですね。
── 6年でここまで話せるのはすごいですね。そもそも日本へはどういったきっかけで留学を決められたのでしょうか?
趙さん:私は中高が外国語学校で、周りにも留学に行く人が多い環境だったんです。なので、私も中3の頃から留学を本格的に考えるようになって、高校で日本留学向けのプログラムに入って、高1から日本語を勉強していました。
日本は中国と同じアジア圏で近いし、文化や食事も似ていますし、何より安全なところがいいですね。
── 英語と日本語だとどちらの方が得意ですか?

趙さん:多分日本語の方が得意です。一応、英語でミュージカルをやるサークルに入っているんですがは東大に受かった留学生のなかでは英語のレベルは下の方だと思います(笑)。
── 英語が得意ではないのに英語ミュージカルのサークルに入ったのはなぜなのでしょうか?
趙さん:中高時代に学校のイベントで毎年英語劇をやっていたので、自然と英語劇が好きになったからですね。得意ではないですけど、好きではあるんです(笑)。
── サークルではどういった演目をやられるのでしょうか?
趙さん:主にブロードウェイ系のミュージカルをやったりしてます。あとはディズニー系もやりますし、『ウエスト・サイド・ストーリー』もやりました。
── 日本のコンテンツはよく見られますか?

趙さん:有名なアニメは観ています。この間も『鬼滅の刃』の映画を見に行きましたし、『葬送のフリーレン』も観ています。『名探偵コナン』はずっと大好きです。
あと、高2の時にめちゃくちゃYouTubeにハマって、特にQuizKnockさんをよく見ていました。東大に入れたのも、QuizKnockさんのおかげかもしれません(笑)。
“ビリビリ”で東大合格がバズる
── ミスコンに出るまではSNS発信やLIVE配信の経験はありましたか?
趙さん:中国の「BiliBili(ビリビリ)」という、日本のYouTubeみたいな媒体で、ちょっとだけ動画をアップしたりはしていました。あとは、「小紅書(シャオホンシュー)」っていうInstagramっぽいアプリでもアカウントを作って、気が向いたらたまに投稿したりはしていました。でも、今みたいに毎日投稿を頑張るような感じではなかったです。
── その2つはなぜ始めてみようと思われたのでしょうか?
趙さん:BiliBiliは東大合格後に始めて、東大に受かった瞬間の動画をアップしたんです。それがちょっとバズって数万再生ぐらいになったので、そこから「留学生の日常」とか「受験の体験談」みたいな動画を何本かアップしました。でも、大学が忙しくなってからは全然上げられなくなって、今は放置している感じです。
── 中国でも東大は有名なんですね。
趙さん:そうですね。日本の大学だと、東大と早稲田が有名です。
── そこは京大ではないんですね。

趙さん:はい。おそらく、中国の昔の有名人で早稲田に行っていた人が多かったからかもしれません。
── LIVE配信ではどんなことをされているのでしょうか?
趙さん:最初はやっぱり、かわいく、元気な感じでおしゃべりしようと思ったんですけど、「自分に合ってないなぁ」と思って、途中からは私がただ自炊している様子を映しながらブツブツ喋る配信にしたり、最近はものづくり系の配信をやったりしています。
あと、私は普段はメガネをかけているんですけど、配信のときだけわざわざコンタクトをつけるようにしていて。でも、私は目が敏感なのでコンタクトが痛いんです。なので配信が終わったら、いつも秒でコンタクトを外しています(笑)。
── それは大変ですね。配信の企画もいろいろ考えられているんですね。

趙さん:はい。以前に、投げ銭をくださった方がくじ引きで明日使う食材を決めて、次の日はその食材で料理するという企画をやりました。
「研究にはそこまで向いてない」
── 残りの活動期間はどのように頑張りたいですか?
趙さん:今よりもう少し自分を出したい気持ちです。XやInstagramみたいに文字や写真が中心のSNSだと、自分の魅力をちゃんと伝えられないかもしれないので、TikTokとかYouTubのショート動画で自分を出していきたいです。
正直、YouTubeをやりたい気持ちも出ているんですけど、時間との兼ね合いもあるので迷い中です。
ただ、YouTubeじゃなくてもInstagramやTikTokでもう少し企画っぽい投稿をやりたいなと思っています。自分の写真だけを上げるよりも、そっちのほうが面白いかなと。
── 将来の夢や目標があれば教えてください。
趙さん:機械系の学部に入ってみて、研究にはそこまで向いてないかなと思ったので、おそらく大学院には行かずにそのまま就職する気がします。
でも、やっぱり演劇は好きなので、いつかは舞台をもっと頑張りたい気持ちもあります。まあでも、今はひとまず就職ですね(笑)。

取材・文:ワダハルキ
撮影:ゆうゆう

