今回は、ミスキャンパス関大2024エントリーNo.1の鍵田佳奈さんにインタビューしました!
鍵田佳奈(かぎたかな)
引っ込み思案な自分を変えたくて
幼い頃から人見知りで「目立つことを避けて生きてきた」という鍵田さん。
「新しい環境に入っていくのが苦手で、ものすごく周りに気を遣っちゃうんです」
そんな引っ込み思案な性格は相当なもので、K-POP好きが講じて始めたダンスも「人前には出たくない」という理由からステージで踊ることはほとんどせず、ただ黙々と自分で踊ることを楽しんでいたほどだ。
とはいえ、鍵田さん自身もそんな自分を変えたいという思いはあった。
「数えるほどですがダンスでステージに立ったこともあったんです。けど、そのときは本番前にめちゃくちゃ緊張したり、『目立ちたくないな』って気持ちがあったりして、全然ダンスを楽しめなかったんです。そのときから『こんな自分は変えたい』って思うようになりました」
折しも、時期的には高校を卒業して大学に進学するタイミング。新しい環境で気持ちを新たに頑張ろうと思っていた鍵田さんだったが、1回生の年が新型コロナウイルス全盛期と被る不運にみまわれた。
「せっかく『頑張ろう』って思ってたなのに何もできなくなってしまったので、気持ちもけっこうネガティブになっちゃって『これからどうしよう…』って思ってましたね」
希望を持って入学した大学で、やりたかったことは何もできず、大学にすら行けない日々が続いた。
「やっぱり自分は変われないのかな…」
そんな鍵田さんを救ったのが、とあるインフルエンサーの動画だった。
「YouTubeでたまたま中町綾ちゃんの動画を見たんですけど、その動画の内容がすごく面白くて。そこから定期的に綾ちゃんの動画を見るようになったんですけど、綾ちゃんの常に前向きな発信を見ているうちにどんどん勇気付けられてきて、『私もコロナなんかに負けないでもっと頑張ろう!』って思えるようになったんです」
3年越しに掴んだミスコン出場
中町綾さんの発信をきっかけに、さまざまなことへの挑戦を決めた鍵田さん。まず最初の大きな挑戦として「英語が好きで、自分を変えるいいきっかけになると思った」と、アメリカ留学を決意。約半年間アメリカのロサンゼルに留学し、異文化交流やアメリカでの生活を通して自分が大きく成長した手応えを得た。
「街中で知らない人にいきなり話し掛けられたりしてたので、かなり社交的になったと思います(笑)。今思えば、そのときから人前に立つことも苦にならなくなったかもしれないですね」
そして、日本に帰国して4回生になったタイミングで、次なる挑戦の場としてミスコンを選んだ。
「高校生のころからずっとミスコンには憧れていたので、大学生活最後に挑戦してみようと思って応募しました」
実は、鍵田さんは2年前にも関大のミスコンに応募していたらしいのだが、そのときは残念ながらファイナリストに残ることができなかったそう。そして、結果的に鎌田さんはミスコンに落選してからアメリカ留学で自分を磨き、帰国後にミスコンに再挑戦して合格を掴むという、漫画のようなストーリーを作り上げた。
「2年前に一度落選してからもファイナリストの方々をずっと見ていたぐらい(ミスコンには)憧れていたので、今自分がその舞台に立てていることが信じられなくて…」
それぐらい鍵田さんにとってミスコン出場は悲願であり、大学生活での挑戦の集大成と言えるものだったのだ。とはいえ憧れが強すぎたせいか、いざ活動がスタートしても、自分がファイナリストになったという実感がなかなか湧かなかったという。
「もう3か月ぐらい経ってるんですけどまだ実感がなくて。誰かに言われてようやく、『あ、私ミスコンに出てるんだ』ってなるぐらいです…(笑)」
ミスコン活動で見つけた新たな“挑戦”
そんな半ばフワフワした状態で始まったミスコン活動だったが、撮影やLIVE配信、イベント出演など、これまでに経験したことのないさまざまな出来事に鍵田さんは日々刺激を受け、楽しみながら活動できている。特に、SNSや配信を見て自分を知ってくれた人たちが自分に投票してくれたり、応援のメッセージを送ってくれることが活動をするうえでの力になっているという。
「これまで家族や友達以外に応援してもらった経験がなかったので、朝起きたときに『投票したよ』ってファンの方からたくさんメッセージをいただけることがとっても嬉しいんです!」
そして、そんなミスコン活動をきっかけに、鍵田さんは卒業後の進路を大きく変える決断をした。
「元々は大学を卒業したら就職しようと思ってたんですけど、いろいろ考えて、もう少し学生生活を延長してインフルエンサーやタレントとしての活動を頑張ろうって決めました。なので、今は大学院入試の勉強中です」
なかでも、現在はレポーターとして活躍することを一番の目標にしているという。
「以前に少しだけレポーターをやらせていただいたことがあったんですけど、そのときの経験が印象に残っていて、食レポだったりニュースだったり、いろんなことを幅広く伝えられるようなレポーターになるのが今の目標です」
“挑戦”をテーマに過ごしてきた鍵田さんの大学生活。大学卒業後は、これまで以上の挑戦が求められる環境に身を置くことになるかもしれないが、鍵田さんのバイタリティがあればどんなことでも乗り越えていけることだろう。
取材・文:ワダハルキ
撮影:けんを