「自分は“普通”じゃないんだ」“日本一バズっているミスコンファイナリスト”の知られざる苦悩【木村桜子|ミスキャンパス同志社2024】

今回は、ミスキャンパス同志社2024エントリーNo.6の木村桜子さんにインタビューしました!

木村桜子(きむらさくらこ)

木村桜子

ミスキャンパス同志社2024エントリーNo.6。文学部哲学科2年。

中学1年生の身長は168cm

181cmの長身が目を引く木村さん。自身のInstagramでは長身を活かしたリールを多数投稿しており、2024年12月時点でフォロワーはなんと1.7万人超。この数字は、今年度の全国の大学ミス・ミスターコンテスト出場者の中で最多であり、“日本一バズっているミスコンファイナリスト”と言っても過言ではない。

ちなみに、木村さんは物心がついたときには既に身長が高く、中学1年生で168cmだったそう。しかし、当時の木村さんには「自分は長身だ」という自覚があまりなかったという。

「幼稚園とか小学校低学年のときは(自分の身長は)飛び抜けてたんですけど、高学年になってくると周りの女の子でも165cmぐらいの子が何人かいたので、『あ、この年齢になるとこれぐらいの身長になるんだ』って思ってたんです(笑)」

周囲のレベルが高いと自然と自分の視座が上がるように、木村さんは中学生で168cmの自分を「普通」だと認識していた。しかし、当然ながら木村さんの身長は平均を大きく上回っており、中学校に入学するとその長身に目をつけられてバレーボール部から勧誘を受けた。

木村桜子

「最初はテニス部とか陸上部に興味があって体験に行ったんですけど、その帰り道にバレー部の方に『1回でいいから体験来て!』って誘われて。結局そのままバレー部に入りました

漫画のキャラクターのようなきっかけでバレー部に入部した木村さんだったが、最終的には中学1年生から高校3年生の6年間バレーを続けた。

「中学で一生懸命やってきたので、本当は高校では続けないつもりだったんですけど、なんだかんだやりたくなっちゃって。

あとは、私は普段の自分に全然自信を持てなかったんですけど、何かを頑張ってるときの自分にはすごく自信を持ててたんです。なので、『高校でもバレー頑張ろう』って思ってバレーは続けました」

ちなみに、中学でバレーを始めた木村さんは高校在学中に身長はさらに10cm伸びて、卒業時には178cmになった。身長が伸びた理由について本人は「バレーやってたからですかね?」と分析していたが、「身長が高いから、スパイクを打つときもあまり飛ばなくてよかった(笑)」とも語っており、おそらくは木村さんのポテンシャルだったのだろう。

「挑戦してナンボやろ?」

今でこそ身長を強みにしている木村さんだが、過去には自身の身長の高さを受け入れられなかったときもあったという。

木村桜子

「昔から自分に自信がなくて、周りの女の子を見て『私もちっちゃくてかわいらしい女の子になりたかった』って思ってたんです。周りの子の“普通”に流されるというか、『自分は普通の人間だけど、“普通”じゃないんだ』って思うこともありました

他人から見れば長所に見える部分が、本人にはコンプレックスに映っていることは往々にしてある。ましてや、「女の子は小さいほうが可愛い」というステレオタイプな価値観のなかで、木村さんが自身の身長を肯定することは容易ではなかったはずだ。

その想いは大学に入ってからもあったそうで、「大学では身長が180cmを越えてからもずっと『178cmだよ』と言い続けていた」という。

そんな木村さんの意識を変えたのが、木村さんのお姉さんの言葉だった。

「お姉ちゃんは宝塚歌劇団に入っていて、ずっと私の憧れの存在なんです。今回ミスコンに挑戦を決めたのも、お姉ちゃんみたいに輝ける存在になりたいって思ったからなんですけど、応募する前から『身長のことでひどいことを言われたらどうしよう?』とか『周りからどういうふうに見られるんだろう?』とか、いろいろ考えてしまってたんです。

そのことをお姉ちゃんに相談したら、『今、何やったん? 何も挑戦してないのにクヨクヨ考えてるばっかりで、全然魅力的じゃない。挑戦してナンボやろ?』って言われて。

その言葉を聞いたときに、『確かに、まだ何もしてないのに考えても仕方ないよな』って思って、『とりあえずやってみよう!』って思えるようになったんです。

そこから、『自分の身長も一つの個性として大切にしよう』と思えて、少しずつ自分に自信を持てるようになっていきましたね」

海外で活躍できるモデルを目指して

お姉さんの一言でミスコンへの挑戦を決意した木村さん。大学ではレスリング部のマネージャーとしても活動しているため、ミスコン活動が始まってからは忙しい日々を過ごしている。

木村桜子

「今までの大学生活とは比べ物にならないくらいやることが増えました。その分やりがいもありますけど、今はけっこういっぱいいっぱいですね…(笑)」

また、カメラでの本格的な撮影やSNSでの発信など、未経験の活動にも苦戦することもあったという。

「今までちゃんとした撮影をしてもらったことがなかったので、『どんな表情・ポージングにすればいいんだろう…?』って悩むことも多かったです」

しかし、「自分に自信を持つ」、「とりあえずやってみる」をテーマに活動することを誓った木村さんは、自分なりに試行錯誤しながら日々の活動に取り組んでいる。その結果の一つが、SNSのフォロワー数に現れているのは間違いない。

そして、そんな木村さんは将来は海外でモデルとして活動することを目指しているという。

「あるカメラマンさんに、『こういう感じで撮りたい』って化粧品のモデルをしている海外の方の写真を見せてもらったんですけど、それがすごくカッコよくて。

『私もこんなふうにカッコいい女性になりたい!』って思って、今は海外でモデルになることを目指しています!

ちなみに、木村さんには行きたい国があるという。

いろんな国に行きたいんですけど、フランスとかパリとかには行きたくて! …あ、フランスとパリって一緒ですよね(笑)

木村桜子

取材・文:ワダハルキ

撮影:けんを

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