今回は、ミスキャンパス関西学院2024エントリーNo.3の山崎小百合さんにインタビューしました!
山崎小百合(やまざきさゆり)
「ガッツリ中華鍋振らされてます」
現在3回生の山崎さんは、これまでの大学生活をアルバイトに捧げてきた。
「今はドーナツ屋と中華料理屋とラーメン屋でバイトしてます。ちょっと前には甲子園球場の売店で焼きそばを焼くバイトもしてました」
ちなみに、中華料理屋のバイトでは中華鍋を振ってチャーハンを作っているそう。しかも、中華鍋を振るためにめちゃくちゃ練習したわけでもなかったというのだから驚きだ。
「甲子園球場のバイトで、鉄板で焼きそば焼いてたから力はあったかもですね」
しかし、働き始めた当初は中華鍋を振れることを隠していたという。
「中華料理屋の厨房ってめちゃくちゃ暑いんですよ。そこで中華鍋なんて振ってたら余計暑くなるから、絶対に振りたくなくて。だから、『うわ〜難しい〜』って言って振れないフリしてたんですけど、やっぱりプロが見たら『あ、こいつできるな』ってわかるみたいであっさりバレて(笑)。そこからは、ガッツリ中華鍋振らされてます」
ミスコンの面接で披露した“特技”
アルバイトで充実した大学生活を過ごしている山崎さんだが、「特に入りたいものがなかった」という理由で、サークルや部活には一切入らなかった。その決断自体に後悔はしていないものの、どこか物足りなさを感じていたという。
「大学生って人生の夏休みってよく言われるじゃないですか。けど、サークルにも部活にも入ってないので『私、ほんまに休んでるだけで何もしてへんやん』って思ったんですよね。走馬灯にちゃんと出てくるような大学生活を送りたいなって」
その独特な感性をもとに、山崎さんは自分が本気で打ち込めることを探した。そして最終的には、友達が「こんなんあるで」と見つけてくれたミスコンにたどり着いた。
「芸能活動みたいな人前に立つ活動は一切未経験だったんですけど、『もう3回生だし、自分に自信を持って堂々と話せるようになれば、就活でも役立つかも』と思って、ミスコンに応募しました」
とはいえ、ミスコンに出るためにはまずはファイナリストになるための選考を通過しなければならない。そして、その選考では書類審査に加えて面接も行われ、面接では特技の披露を求められたという。
「”特技”って言われてパッと出てきたのが、本当に中華鍋を振ることしかなかったんですけど、さすがに面接で中華鍋は振れないじゃないですか。なので、何となくお笑い芸人のどぶろっくさんのネタをやりました」
(…?)
ちなみに、「普通に歌を歌うほうが、ネタをするよりは恥ずかしくはないんじゃないですか?」という質問に対する山崎さんの回答は以下の通り。
「まあ、どぶろっくさんも歌なので」
(…??)
ラーメン>SNS用の写真
疑問点は無数に残るが、山崎さんは結果的に選考を通過してファイナリストになった。それ自体は喜ばしいことだが、当の本人は受かるとは思っていなかったという。
「ミスコンって絶対にかわいい感じのアピールをするべきと思ってたので、まさかどぶろっくさんのネタをやって通るなんて思わないじゃないですか。なので、実は面接でネタをやったこと後悔してたですけど、とりあえず通れたのでよかったです」
なんとか目標だったミスコン出場を叶えた山崎さん。しかし、実は山崎さんにはミスコン出場にあたって不安に思っていたことがあった。
「甲子園球場でバイトしてたときに、ビールの売り子の女の子同士が『私のファン取らないでよ!』みたいな喧嘩をしてるのを見てたんですよ。なので、『うわ〜、やっぱ女社会って怖い』って思ってたので、『ミスコンもファイナリスト同士でギスギスしたりするんかな…』ってめちゃくちゃ不安でした」
しかし、山崎さんの予想に反してファイナリスト同士でギスギスすることはまったくなく、「ずっと平和に過ごせている」という。
また、ミスコン活動で苦戦する人が多いSNSの投稿も、大好きなラーメンを投稿する形でなんとかこなしている(?)。
「ミスコンだと、『今日のコーデはこれ』『今日使ってるメイク道具はこれ』みたいな発信が多いと思うんですけど、私の場合は『今日のラーメンはこれ』みたいな投稿なんですよね」
ちなみに山崎さんは、「ラーメンの写真撮影に時間をかけると、スープが冷めて麺が伸びる」という理由で、写真が上手く撮れなかったとしてもその写真を使って、ラーメンを美味しく食べることを優先させるという。
「将来の夢は全国のラーメン屋を巡ることです」
「仕事終わりのラーメンを楽しめるように」
ラーメン愛に溢れすぎている山崎さんだが、活動から約4ヶ月が経ったミスコン活動にも、同じぐらいの熱量で取り組んでいる。
「私は“ザ・ミスコン”って感じの性格ではなくて、会う人会う人に『変な人だね』って言われるんですよ。けど、そんな私でも毎日応援してくださるファンの方もいらっしゃるので、その方々の期待には応えたいなと思ってます」
特に、対面イベントで実際に会って直接声をかけてもらうことは、山崎さんにとってかなり力になったそう。実際に、対面でのイベントには福島県から来た人もいたという。
一方で、ミスコン終了後の芸能活動やインフルエンサー活動は現時点では考えていない。それは山崎さんのなかで確固たる目標があるからだ。
「『この仕事がしたい』っていう仕事はないんですけど、仕事とプライベートを両立できる女性になりたいんです。仕事終わりのラーメンとか、考えただけで幸せな気持ちになれますよね」
やはり、山崎さんはどこまでいっても山崎さんなのだ。
取材・文:ワダハルキ
撮影:けんを