今回は、ミスキャンパス関西学院2024エントリーNo.2の和根﨑颯美さんにインタビューしました!
和根﨑颯美(わねざきはやみ)
結果が出なかった芸能活動
小学生の頃から芸能活動を続けてきた和根﨑さん。芸能活動を始めたきっかけは、大好きだったダンスがきっかけだったという。
「小学校低学年の頃からダンススクールに通っていたので、何かを表現することが大好きだったんです。それで、新聞に載っていた芸能事務所のタレント募集の広告を親が見て『なんかダンスできる場所があるらしいよ』って教えてくれて、小学校4年生のときに事務所に入りました。
なので、事務所のことも最初は”ダンスができる場所”ぐらいにしか思っていませんでした(笑)」
大阪生まれの和根﨑さんは、父親の転勤で小学生時代は仙台に住んでいた。そして、小学校6年生で東京へ引越し、東京でも芸能活動を続けることになったが、このときに和根崎さんは大きな衝撃を受けたという。
「東京の事務所の子たちのレベルが高すぎて、『これは習い事じゃなくて仕事なんだ』って痛感しましたね」
和根﨑さんのなかで”ダンスができる場所”だった事務所が、一気に”仕事をする場所”に変わった。
そこから和根﨑さんは歌、ダンス、演技レッスンに本気で取り組みはじめ、少しずつではあるが映画やドラマ、CM、舞台など活躍の場を広げていった。しかし、1度仕事に呼んでもらえても2回目につながらないことが多く、飛躍するきっかけを掴めないでいた。
「子役の多い事務所だったので、埋もれちゃっている感じはありました。しかも、事務所内にはレベル別のクラスがあったんですけど、そのクラスも3ヶ月に1回の審査でどんどん入れ替わっていくシステムだったので、かなりシビアな世界でしたね」
中学、高校でも芸能活動を続けたものの思うような成果は出ず、ついには高校3年になるにタイミングで芸能活動を辞める決断を下した。
「芸能活動を辞めた理由は、表向きは『受験のため』って言っていたんですけど、本当は同年代の子たちがどんどん活躍している姿を見て『自分には芸能活動向いてないのかも』って、心が折れちゃったからなんです。
なので、当時は芸能コースがある高校に通っていたんですけど、その高校を辞めて通信制の高校に入り直しました」
“逃げた自分”への後悔
芸能活動を辞めて受験勉強に集中し、無事に大学生になれた和根﨑さん。大学では放送部に入り、お昼の校内放送を流したり、文化祭のイベントの司会をしたりと、傍から見れば充実した学生生活を過ごしていた。
しかし、和根﨑さんは「何をしても心から楽しめなかった」という。
「今も芸能活動を続けている同年代の子がテレビや雑誌に出ているのを見ると、悔しくて悔しくてたまらない気持ちが溢れてくるんです。『なんであのときに逃げたんやろう』って。
受験を言い訳にして辛い現実から目を背けて、楽な道に逃げた自分が情けなかったです」
本当は辞めたくなかった芸能活動を、受験を言い訳にして辞めてしまった後悔。その思いは簡単には消えず、和根﨑さんの心に重く重くのしかかっていた。
しかし、友達のある一言が和根﨑さんの運命を大きく変えることとなる。
「ミスコンに出てみたら?」
ミスコンで破った自分の殻
当時の和根﨑さんは、関学のミスコンの存在は認知していたものの自分が出るとは考えたこともなかった。しかし、芸能活動への未練を消化するには、これ以上ない舞台でもある。
「ミスコンに出ればもう一度芸能活動へのきっかけを掴めるかもしれないですし、今ちょうど19歳なので『10代最後に大きな挑戦をしたい』と思って、ミスコンに応募しました」
ミスコンは約半年間の長期戦。長期間の活動に打ち込んで結果を残すことができれば、その経験は芸能活動を再開する和根﨑さんにとって大きな自信になることは間違いない。
しかし、ミスコンは和根﨑さんの想像以上にハードな活動であったという。
「SNSの投稿とか撮影もそうなんですけど、特にLIVE配信がかなり大変でしたね。どうすればたくさんの人に見てもらえてランキングを上げられるのかをずっと考えていました。
やっぱりミスコンに出てる方ってみなさん可愛いくて綺麗な方ばっかりなので、ビジュアルだけでアピールしても埋もれると思って、アフロ被ったりとか、ゴリラのモノマネしたりとか、尻文字をしたりとか、とにかく恥は捨てていろんなことやってました(笑)」
しかし、恥ずかしいことも含めてさまざまなことに挑戦したことで、和根﨑さんは自身が成長できたことを実感したという。
「LIVE配信ではかなりメンタルが鍛えられたと思います(笑)。あとは、本当にたくさんのファンの方が熱量高く応援してくださっていたので、全員で私のLIVE配信を盛り上げられた気がしていて。
高校生までの自分ならそこまで真剣に打ち込めなかったと思うので、自分の殻を破れた気はします」
「心をグラグラ揺さぶりたいです」
芸能活動のためにミスコンに出場を決めた和根﨑さんだが、今は芸能活動よりもミスコンに全力を注いでいる。
「やっぱりグランプリは目指しています。けど、グランプリは私が『欲しい』って言ったらもらえるものではなくて、私を応援してくださっているすべての方々の力があって初めて見えるものだと思っています。
なので、ファイナルの最後のギリギリまでみなさんに応援してもらえるように、感謝の気持ちは持ち続けながらもっともっと成長していくつもりです!」
そして、和根﨑さんのなかでは芸能活動でも明確な目標があるという。
「今は俳優として活躍することを第一に考えています。けど、私はライブみたいにお客さんと一緒に最高の空間を作っていくことが好きなので、ただ演技をするだけじゃなくて、歌も歌えてダンスもできて、マルチに自分を表現できる俳優になりたいんです。
歌いながら踊って、さらに演技もやって、私を見てくれている方々の心をグラグラ揺さぶって感動させたいです(笑)」
「和根﨑颯美物語」、第2章の幕開けは近い。
取材・文:ワダハルキ
撮影:けんを