今回は、ミスター中央コンテスト2024エントリーNo.3の木村陸さんにインタビューしました！
木村陸（きむらりく）
ミスター中央コンテスト2024エントリーNo.3。人文学部社会情報学科3年。/提供：学生団体RP
本気で打ち込めることを探してミスターコンに
現在、中央大学のダンスサークルに所属している木村さん。サークルではロックダンスを中心に活動しているが、高校時代はブレイクダンスに打ち込んでいた。
「高1の新歓公演を見たときに、先輩方がアクロバットとかをバンバン飛んでたのが、めちゃくちゃかっこよくて。『これできるようになったら、モテるだろうな〜』っていう憧れで始めました（笑）」
中学では陸上部に所属していた木村さんはダンスはまったくの未経験。しかし、「モテたい」という一心のもとブレイクダンスに打ち込んだ。そして、中央大学進学後もダンスサークルに入り、さらにダンスにのめり込んでいった。
まさにダンスとともに青春時代を過ごしてきた木村さんだったが、大学3年になって就活も視野に入る中で、ある不安が頭をよぎるようになってきた。
「自分はダンスをずっと続けてきたんですけど『それしかないよな』って思って。もちろん、一つのことを続けることは凄いことだと思うんですけど、『心の底から本気でダンスに打ち込んできたか？』って聞かれると自信なくて」
就活では学生時代に力を入れて取り組んだことを必ずと言っていいほど聞かれる。もちろん、一つの事象として「ダンスを続けてきた」と言うことは簡単だ。しかし、「じゃあ、どんなふうに頑張ってきたんですか？」と深堀りされると、答えに詰まってしまうこともある。
「何か本気で打ち込めることがないか」
そう思っていた木村さんの目に入ったのがミスターコンの活動だった。
「友達がミスコン運営のサークルに入っていて『やってみたら？』って誘ってもらったので、『出よう』って決めました」
きっかけは友人からの勧誘だったが、実は木村さん自身はミスターコンに元から興味を持っていたという。
「大学1年のときに、当時のミスコンファイナリストの方々に『SNSフォローしてくれませんか？』って声をかけてもらったことがあったんです。学内宣伝っていうミスコン活動の一つなんですけど、当時はミスコンのことなんて何も知らなかったんで、『？』って感じで。ただ、声をかけてくれたミスの方が僕と同じ学部学科の方だったのでちょっと興味が出て、そこから自分で調べて『こんなのがあるんだ』って知った感じですね」
ミスコンイベントでMVPを受賞
「本気で何かに打ち込みたい」という気持ちで活動を始めた木村さんだったが、SNSやLIVE配信の経験はまったくなかったため、活動当初は苦戦の連続だった。
「LIVE配信をしても、1人とか2人ぐらいしか見てくれなくて、『どうやって人集めればいいんだ？』ってずっと悩んでました。あとは、SNSも今までは自分の姿をがっつり載せるような投稿はしたことなかったので、『どんな投稿すればいいの？』って感じでした…」
SNSもLIVE配信も正解があるものではない。それゆえに、各々が自分なりに動き、自分に合ったやり方を見つけていくしかないが、それは簡単なことではない。数字が出なければモチベーションや自信はどんどんなくなっていくだろう。
「元々、自分に自信はなかった」という木村さんも、活動を始めてからなかなか結果が出ない時間が続き、徐々に精神が疲弊していった。
そんな木村さんのターニングポイントとなったのが、8月に開催された「お台場冒険王」というイベントだった。お台場冒険王は、全国の大学ミスコン・ミスターコンのファイナリストが集まる大型イベント。1人ずつステージでパフォーマンスを披露する時間が儲けられ、各々がそこで自分をアピールする。
そんなお台場冒険王にて、木村さんはブレイクダンスを披露。会場を大いに沸かし、見事イベント全体のMVPを受賞した。
提供：学生団体RP
「参加していたミスターのファイナリストは50人ぐらいはいたと思うので、その中でMVPを取れたのはめちゃくちゃ嬉しかったですね」
活動を始めてから結果に結びつかないことばかりだった木村さんにとって、この受賞は大きな自信に変わった。
「心の底から『やってよかった』って思えます」
残り1ヶ月を切ったミスターコンの活動で、木村さんは一つの目標を立てている。
「ミスターコンのファイナリストになれば、活動が終わってからも芸能活動のチャンスがあると思うんですけど、自分はまったく（芸能活動をやることは）考えていなくて。その代わり、出るからにはグランプリを絶対に取りたいって思ってます」
今はファイナルで披露するパフォーマンスや動画の準備に追われている木村さんだが、活動前には感じられなかった自身の成長も実感できているという。
「ミスターコン始めてからいろんなことに挑戦してきて、『やってみようと思えば意外となんでもできるな』って思えるようになりました。なので、活動が終わって、大学を卒業してからも常にチャレンジし続けられる人間でいたいってめちゃくちゃ思ってます。ミスターコンは心の底から『本気で頑張った』って言える活動ですね」
提供：学生団体RP
取材・文：ワダハルキ
