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【マインドトレーナー監修】「自己肯定感の高い恋愛をする方法」とは?



自己肯定感とは、自分で自分を認めてあげる感情のことです。

「自分はすごい」、「自分なら大丈夫」。このようなポジティブな感情(高い自己肯定感)を持っていれば、こと恋愛においては、お互いに居心地のいい関係を築くことができます。

しかし、時には「恋人から愛されているか不安…」、「私なんてどうせあの子には勝てないから…」と、恋愛において自己肯定感が低くなることもあると思います。

では、この自己肯定感が低い恋愛から脱却するためには、どうすればいいのでしょうか。そこで今回は、現役のマインドトレーナーである田中よしこさんをゲストにお招きし、「恋愛で自己肯定感を高める方法」についてお伺いしました。

本記事のゲスト

田中よしこ

 

株式会社コレット代表取締役。マインドトレーナー。幼少期に母親に虐待され、自己肯定感マイナスの状態から手探りで自分を立て直した経験をもとに、脳科学と心理学をベースにした独自の個別セッションを国内外で延べ7,000人以上に実施。『anan』や『ar』他多数メディアで記事監修も手掛け、KADOKAWAより自著『自分の気持ちがわからない沼から抜け出したい』を出版。現在、韓国・タイでも翻訳出版されている。

 

自己肯定感が低いとどうなる?

ー自己肯定感が低い人の恋愛にはどんな特徴があるのでしょうか?

田中:自己肯定感が低い人は、日常生活すべてを恋愛に絡めて考えてしまいがちです。

恋愛とその他のことは本来分けて考えるべきなのですが、「彼に愛されていないから私はダメな人間だ」とか「彼からのメールがないから今日は元気になれない」みたいに、自己肯定感が低いと恋愛でのマイナスな感情を日常生活すべてに当てはめてしまうんです。

ーいわゆる「恋愛脳」になっていると

田中:そうですね。恋愛が中心になると他のことに集中できなくなり、本来なら上手くいくはずのことも恋愛での失敗に引きずられて上手くいかなくなってしまいます。

これが若い女性ならまだ「かわいい」で許されるかもしれませんが、ある程度の年齢になると理解してもらえず、他人からの信用を失うことにも繋がりかねません。

ーそもそも、なぜ恋愛で自己肯定感が低くなってしまうのでしょうか?

田中:一番影響しているのは、その人の恋愛がはじまったときの精神状態ですね。恋愛をはじめたときの自分の精神状態が、その後の自分の恋愛の在り方に大きく影響します。

ー具体的にはどうのような精神状態でしょうか?

田中:例えば、人生に行き詰まりを感じていて、誰かに依存したくなる状態ですね。自分自身が登り調子だと「やる気に満ち溢れた人と付き合いたい」という気持ちで恋愛をスタートできます。

けれども「もう疲れたから結婚しようかな」とか「誰かに癒してもらいたい」みたいなマイナスな気持ちになると、同じようにマイナスな気持ちを持つ人に惹かれてしまうので、恋人に依存する恋愛に発展しがちです。

ーそうすると、元々ポジティブな性格の人はあまり関係なさそうですね。

田中:いえ、元々の性格がポジティブな人も要注意です。

元々がポジティブでも、恋愛をはじめるタイミングで一時的にでも気持ちがマイナスになっていると、知らず知らずのうちに恋人に依存する恋愛に発展してしまいます。なので、恋愛をはじめる場合は、直近の自分の精神状態を把握しておくことがベストですね。

恋愛に依存するのは「愛されているか不安」だから

ー自己肯定感が低いとなぜ恋愛に依存してしまうのでしょうか?

田中:自己肯定感が低い人が恋愛に依存するのは、「自分が愛されているか」が不安だからです。「恋人に依存するのはよくない」と頭では理解していても、本音の部分で不安を感じているので、「愛されている保証がほしい」って思ってしまって、結果的に恋人に依存してしまうんです。

その状態になると「自分だけで幸せになるのは無理」という思考になって、恋人に愛してもらうために無理してでも恋人に意見を合わせで、自分の意見を言わなくなります。けど、それが上手くいかないと「あんなに我慢したのに!」って自分の気持ちを爆発させるんですよ。

田中よしこさん

提供:本人

ー恋人からすれば「え、そんなの知らないんだけど…」って感じですよね(笑)

田中:まさにそうです。恋人に好かれたくてやってるけど、それが叶わないと「私はこんなにやってあげたのになんで!?」ってなるんです。結局は自分の関わり方に問題があるんですけど、本人は気づいてないんですよね。

自己肯定感が低い人は「恋人に愛されること」に全ての価値を見出しますが、その「愛されてる」の先には、「そんな自分に価値がある」という考えが含まれているんです。なので、恋人に愛されなくなると「愛されていない自分には価値がない」と思い込んでしまうんですね。



自己肯定感は自分で上げられる

ー恋愛において自己肯定感が低い人は、どうすれば自己肯定感を上げられるのでしょうか?

田中:一番の方法は、暇な時間をなくすことです。例えば、他のことを考える余裕がないくらい仕事を頑張って、そもそも恋愛で悩む時間を作らないとか。

あとは、自分の「やりたいことリスト」を作っておくことも非常に効果的ですね。恋愛での自己肯定感が高い人は、恋愛以外の部分でもやりたいことを次々にやって、人生そのものを楽しんでいる人がほとんどなんです。

ーリスト作成は簡単にできそうですね。

田中:ただ、落ち込んでいるときや辛いときにはそんな余裕はないと思うので、自分が元気な時にリストアップしておくことがポイントです。

「行きたかったカフェに行ってみる」とか「一日中布団でダラダラする」とか、ちょっとしたことで大丈夫なので、リストアップして「今恋愛のことばかり考えていて、他のこと考えられてないな」と思ったら、そのリストに載ってることを実行すれば、恋愛から離れることができます。

ーただ、やりたいことをやっても自己肯定感が上がらない人もいると思います。

田中:そうなると、自分の深層心理の部分から変える必要があります。自己肯定感が低い人は自分で自分のことを愛せていないから、「自分を愛してくれる存在」を求めて恋人に依存します。そして、結果的に自分で自分を追い詰めてしまう。

ですが、そうなる人のほとんどが「自分が恋人に依存していて、それが精神的な負担になっている」ということに気づいていないんですよ。

ーそれはなぜでしょうか?

田中:自分で決断をする際の判断の基準が、自分自身の深層心理だからです。自分の奥底に沈んでいる考え方なので、どうしても自分一人では気づけないんです。

なので、相手に依存したときは「自分のことを大切にできていなかったな」と自分で気づくことが大切です。これが深層心理を変える第一歩ですね。



ー具体的には、どうすれば自分の深層心理に気づくことができるんでしょうか?

田中:恋人にフラれるなど恋愛で落ち込むことがあったときに、それまでの経過をありのまま文章に書いてみるのはおすすめです。「こう考えたから私はこういう行動を取った」とか。そうすれば、過去の自分を客観視できて「自分は自分のことを大切にしていなかった」ということもわかります。

ー自分を客観的に観察するということですね。

田中:ただ、この文章には、余計な解釈をつけないことを意識してほしいです。例えば、恋人が他の人を好きになって自分がフラれたときに「自分はあの人に負けた」とか「自分には価値がない」みたいなことを考えるかもしれませんが、客観的な事実は「フラれた」っていうだけなんですよね。「あの人に負けた」とか「自分には価値がない」っていうのは、自分の主観であり余計な解釈なんです。

けど、自己肯定感が低いと、「あの人に負けた」とか「自分には価値がない」っていうことが自分の中で「事実」になってしまうんですよね。なので、自分の考え方を知るためにも、正直な気持ちを紙に書いてそれを客観的な視点で見ることは非常に大事ですね。